どんな料理にも合って、見た目もオシャレ!
その名も“アスパラガス”。
そんなオシャレアスパラってちょっとハードル高めのお野菜じゃないですか…?
でも、そのハードルを越えるほどの『美容効果』があったとしたら?
アスパラ…ガスって緑の?白いの?長いの?短いの?
普段私たちが食べているアスパラガスは、土から顔を出した若い茎の部分です。
アスパラガスには、緑色の「グリーンアスパラガス」と、白い「ホワイトアスパラガス」がありますが、この2つは栽培法が違うだけです。
ホワイトアスパラガスは日光が当たらないように栽培するため、白いまま成長します。
そして、グリーンアスパラガスは日光をたくさん浴びて光合成をすることによって、きれいな緑色になるというわけです。
また最近では、紫色のアスパラガスも見かけるようになりました。
これはアントシアニンという色素を含んでいる品種です。
さらに、人気なのが「ミニアスパラガス」。
これは、グリーンアスパラガスを若いうちに収穫したもので、長さは10cmくらいで細くやわらかいので、火の通りが早くて調理しやすいのが特徴です。
甘味があって食べやすくサラダやパスタなどにおすすめなんです。
旬のアスパラガスは、甘くて柔らかい!新鮮なアスパラガスの見分け方とは?
アスパラガスは、ニョキニョキっと伸び始めた若い茎を刈り取って食べるので、まさに季節の生命力そのもの。
その分鮮度も落ちやすいので、新鮮なものを買ってできるだけ早く食べるようにしましょう。
選ぶときのポイントは、切り口がみずみずしく、穂先が堅く締まっているものが新鮮です。
また、穂先が紫色がかっているのは、アントシアニンによるもので鮮度とは関係ありません。
アスパラガスは年間を通して流通していますが、比較的多く出回るのは5月頃からです。
つまり、アスパラガスの旬と言えば5月から7月なんですね。
実はちょっと難しい!『アスパラガス』の正しい食べ方
まず、根元1~2cmほどを切り落とし、ハカマは包丁でそぎ落とします。
根元部分がかたい場合は、ピーラーなどで皮をむいておくと筋が残らずに、食感がよくなります。
ゆでる場合はお湯に塩を少し入れ、根元部分から順に入れていきます。
あまりゆですぎると味も栄養も落ちてしまうので、歯ごたえが残る程度のかたさになったらお湯から出しましょう。
緑色を鮮やかに残したいなら、お湯から出したあとに冷水にさっと浸からすのがおすすめです。
また、天ぷらや炒め物にする場合は、下ゆでせずに生のまま調理したほうが風味よく仕上がります。
ホワイトアスパラガスは皮がかたいので皮をピーラーで薄くむきます。
ゆでるときは塩だけでなく、レモン汁も加えると白さが保たれます。
また、ゆであがったらすぐに水につけず、ゆで汁の中につけたまま冷ますと風味がよいといわれます。
見た目も美しい野菜…『アスパラガス』の美容効果もスゴイ!
アスパラガスが生みの親!“アスパラギン”
アスパラガスに含まれる機能成分のアスパラギンは、その名のとおりアスパラガスから発見された成分です。
うま味のもとであるアスパラギンは、酵素の働きにより体内でアスパラギン酸に変わります。
そして、体内でエネルギー代謝を活発にし、疲労回復を早めてくれるんです。
さらにタンパク質の合成を助け、皮膚の新陳代謝も活発にします。
アンチエイジングの素!“ルチン”
アスパラガスの穂先には、「ルチン」というポリフェノールの一種が豊富に含まれています。
このルチンは、光に当たった植物の中にできる成分。
抗酸化力が高く、ヒトの体内に入ったルチンは、“老けの元凶”・活性酸素を除去したり、血流を改善する効果があります。
血流を良くすることで、顔色が良くなり若々しい印象になります。
また、ルチンはビタミンCと一緒に摂取することで、さらに抗酸化作用が高まります。
このどちらの成分も多く含むアスパラガスは、まさに“若返り野菜”なんです。
便秘解消!“食物繊維”・“オリゴ糖”
アスパラガスは、食物繊維やオリゴ糖を含んでいます。
食物繊維は、人間の消化酵素で消化されない食品の成分で、腸内環境を整えて便秘の解消に効果があるといわれています。
またオリゴ糖は、腸内の善玉菌を増やす働きがあり、生活習慣病の予防効果が知られています。
さらに、食物繊維と同様に、腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して排出する作用があるので、太りにくい体質づくりにも効果的です。
美肌効果!“ビタミンC”・“ビタミンE”
アスパラガスには、ビタミンC、ビタミンEという抗酸化力の強いビタミンを含んでいます。
ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かすことができない成分で有名ですよね。
コラーゲンは、正常な皮膚を形成する上で必要不可欠な成分で、十分なコラーゲンはお肌のキメを整え、ハリと弾力のある潤いに満ちた状態へと導いてくれます。
コラーゲンは、ビタミンCを摂ることで、体内での生成がより一層促進されます。
また、ビタミンCはしみのもとであるメラニン色素の生成を防ぐ働きや効果があるため、ビタミンCはお肌のハリとしみ予防に効果的なビタミンともいえます。
ビタミンEは「若返りのビタミン」といわれています。
ビタミンEは、体の隅々の血管を広げて血行を促進し、全身の血行をよくすることで細胞の生まれ変わりである新陳代謝を活発にする効果があります。
新陳代謝が活発になることで、お肌にハリが出て、紫外線に対する抵抗力も高まるため、しみやそばかすにも効果的だといえます。
アスパラガスに含まれるビタミンEは、脂溶性のビタミンのため、油脂に溶ける性質を持ちます。
よって、油と一緒に調理をすることで吸収の効率が上がります。
さらにビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取することで、抗酸化力が強まります。
まとめ
アスパラガスには、さまざまな栄養素が含まれています。
美肌をつくるためにはまず、お肌をつくるもととなるタンパク質をしっかりと摂取することが大切です!!
その上で、身体の代謝を活性化し、お肌のターンオーバーを促進させることで美肌へとつながります。
また、美肌の大敵であるシミやシワは、身体の酸化と関係があります。
アスパラガスには抗酸化作用のある栄養素も豊富に含まれているので、アスパラガスを積極的に食べることはシミやシワの予防にも効果が期待できそうですね!