最近、歯が痛い上になんだかお肌の調子もイマイチ…
なんて感じる方、多いのでは?
【虫歯】と【肌荒れ】。
全く関係ないように見えて実は…
虫歯=肌荒れの原因とは?
◆虫歯菌がお肌まで…◆
虫歯の治療を放置していると虫歯菌は歯から歯茎の方に広がり始めます。
やがて歯周病の原因となったり歯肉炎など歯茎に炎症を起こし、この状態が長く続くと歯茎が化膿し膿が溜まるようになります。
そして、体は免疫反応で毒素を外へ外へと排出しようとするので口周りや顎など歯茎から近いお肌に毒素が噴出し炎症や毛穴の詰まりを起こしてニキビになる考えられています。
◆虫歯の痛みや治療によるストレスが…◆
虫歯で歯に痛みがあるけど仕事や学校などが忙しく歯医者さんで治療を受けられていない場合、体は非常に大きなストレスを受けています。
痛みや不快感を頻繁に感じていると自律神経が狂い始め、ホルモンバランスが崩れてきます。
ホルモンバランスが正常に機能しないと顔の皮脂を過剰に分泌させて毛穴を詰まらせたり、お肌の新陳代謝が悪くなり古い角質がアクネ菌の餌となってニキビを発生させます。
そのため、虫歯の痛みが続く場合や治療にかかるストレスなども、にきびが出る原因になりやすいです。
◆虫歯の詰め物で金属アレルギーまで…◆
お口のなかに銀歯や矯正の留め具などの金属が入っている方は、金属アレルギーの症状としてにきびが表れることもあります。
長年体内に蓄積された金属が溶け出すことにより、唾液を通して血中に入り込み、突然アレルギー反応を起こすケースも見られるのです。
にきびの原因が金属だと断定することは難しいですが、思いあたる方や心配な方はアレルギー検査をしてみましょう。
◆虫歯で噛む力が弱まり消化不良でお肌の栄養不足…◆
虫歯に侵されて機能が低下している歯や抜歯をした場合などは、食べ物を細かく砕いて噛むということが難しくなりますよね。
そのため、食欲自体が低下したり、食べられるものが制限されたりすることもあります。
その結果、唾液の分泌も少なくなり、胃腸器官に悪影響を及ぼし消化不良を引き起こすケースもあります。
胃腸器官が十分に機能しない、栄養バランスが崩れるといった状態が続くと、にきびをはじめとしたお肌のトラブルにつながる場合もあるので注意が必要です。
本当に虫歯が原因?【肌荒れニキビ】と【虫歯ニキビ】見分け方とは?
✓口周り、顎にのみ発生する
虫歯ニキビは口周りや顎周辺にのみ集中して発生する特徴があります。
虫歯で炎症を起こしている患部に近い場所はもちろん、歯の痛みで咀嚼できず消化機能が落ちたときは口周りに、痛みのストレスで自律神経が狂ったりホルモンバランスが崩れたときは顎にニキビができやすくなります。
いつも顔の中でこれらの場所にのみニキビが出る場合は虫歯が原因となっている可能性があります。
✓いつも同じ場所に発生する
虫歯で歯茎が化膿している場合、いつもその患部と同じ場所に発生することが多いです。
虫歯を治療しない限り改善しないのですぐに歯医者さんで治療を受けましょう。
また虫歯もなく体も健康な状態なのに、いつも銀歯が入っている周辺にニキビが出るという人は金属アレルギーが原因の可能性があるのでこちらも歯医者さんで診察を受けましょう。
✓強い口臭を伴う
強い口臭があるのも虫歯ニキビの特徴です。
虫歯が進行すると歯茎に歯肉炎を起こし化膿した膿からガスが発生し強い口臭になります。
また殺菌洗浄作用のある唾液の分泌も少なくなるので口内が不衛生になることも口臭の原因となります。
ニキビができたときに急に口臭が強くなった人は要注意です。
虫歯も肌荒れもどっちもイヤ…両方予防する方法は?
口の状態や歯の手入れ方法の違いで、虫歯のできやすい、できにくいがわかります。
あなたは大人虫歯になりやすい?
下記のリストでチェックしてみましょう。
- 朝起きたとき、口が渇いている感じがする
- 唇がかさつきやすい
- いびきをよくかく
- 歯の表面が茶色くなりやすい
- たばこを吸う
- 甘いものなど、間食をよく食べる
- スポーツドリンクや清涼飲料水をよく飲む
- 歯磨きにフロス・歯間ブラシを使っていない
- 寝る前に歯を磨かないことがよくある
チェックが1つでもついた人は、大人の虫歯になりやすい人です。
じゃあどうすれば…
まずは虫歯を治療する!
低刺激性の化粧品の使用や生活習慣にも気を配っているのに、いつも同じ場所ににきびができて困っている方は、虫歯の可能性を考えてみましょう。
虫歯を治療した途端に肌荒れが出なくなったという例もあるため、特に顎回りに繰り返しできるにきびに悩む方は、歯医者さんを受診してみることをおすすめします。
普段の生活から予防に努める!
虫歯によりにきびが化膿したりたくさんできたりすると、心身ともにストレスが大きくなってしまいますよね。
お肌も心も健康に過ごすためには、普段から虫歯の予防に取り組むことが大切です。
毎日のブラッシングの際には、歯ブラシだけではなく歯間ブラシやフロスも取り入れて、時間をかけて隅々までていねいにおこないましょう。
そして、歯医者さんに定期的に通いメンテナンスを習慣づけることが、虫歯の予防や早期発見につながります。
また、唾液の分泌を促すためにしっかり噛んで食べるほか、間食の取り方などの食生活にも気を付けることが大切です。
そのほか、鼻呼吸なども意識して、生活習慣の見直しをしてみては?
銀歯をセラミックなどの非金属の詰め物や被せ物に変えてみる!
詰め物や被せ物によるアレルギーが原因となってにきびが出ている可能性が高い場合は、金属の除去を検討するのもひとつの手です。
セラミック素材の詰め物や被せ物の作製は高額になることもありますが、お肌や体への負担を考えると早い段階で非金属のものに変えておいたほうがいいでしょう。
まとめ
虫歯と肌荒れ…
一見して全く関係なさそうなのに、意外にも関係性は深いですね。。
でもこの真実は、繰り返すお肌トラブルに悩まされ続けてきた方にとっては、朗報かも?!
しばらく歯医者さんに行ってないなあと想った、あなた!
是非、この機会に『歯』のメンテナンスもしてみては?