化粧品などに最近多く配合されている、『レチノール』。
実はレチノールと一言で言っても、いろいろな種類があるのをご存知ですか?
レチノール入りの化粧品をせっかく使うなら、自分に合ったタイプのものを使いたいですよね!
タイプ別で美容効果も変わってくるので、お悩みの肌トラブルに合ったものを選ぶと効果も上がります。
では、実際にレチノールの中でもどのような種類があるのでしょうか?
レチノールとは?
レチノールとはビタミンAのことです。
実はこのレチノールとはもともと体内に存在する成分であり、私たちの血液中に存在するビタミンAのほとんどがレチノールなのです。
レチノールの主な働きは以下の通りになります。
- 免疫力の強化
- 皮膚や粘膜を強くする
- 視力を維持する
などの働きがあります。
レチノールのタイプ別美容効果
①パルミチン酸レチノール
レチノールにパルミチン酸を結合させることによって、通常のレチノールと比較して肌への浸透力を高めたレチノール誘導体です。
②酢酸レチノール
レチニルアセテートとも呼ばれる比較的安定性の高いレチノールです。
レチノールに酢酸を結合させることで、安定性を増した成分です。
③シラスフィアレチノール
レチノールと天然ビタミンEなどを配合した混合成分でレチノールよりもマイルドです。
レチノール以外では、水 、BG、ダイズ油、カルボマー、トコフェロール(ビタミンE)、アラビアゴム、アルギン酸PG、エチルパラベン、メチルパラベン プロピルパラベンが
配合されている混合成分です。
④ピュアレチノール
即効性に優れ、浸透力も高いことが特徴で、アンチエイジング効果が期待できます。
ピュアレチノールは、レチノールの効果に近いので高い効果が期待できる反面、刺激も強いリスクがあります。
⑤レチノイン酸トコフェリル
レチノイン酸と名前がついていますが、医薬品ではなくレチノールの一種で、効果をそのままに安全性を高めた成分です。
レチノイン酸とビタミンE誘導体(トコフェロール)を結合させることで、安全性を高めています。
肌の奥にじっくりと働きかけハリのもとを作り出します。
⑥トレチノイン
ビタミンA誘導体のことです。
ビタミンCもレチノールと同じように熱に弱い特性を持っていますので安定化させるためにビタミンC誘導体にしています。
トレチノインはビタミンAの100倍の作用があると言われていて、ターンオーバーを促す力も強いのです。
レチノールの基本的なケア効果
レチノール化粧品は、その作用特性からさまざまな肌悩みのスキンケア、エイジングケアに使うことが可能です。
しわ、ほうれい線、たるみ毛穴、毛穴の黒ずみ、くすみ、シミ、目の下のくま、にきびなどターンオーバーの遅れやお肌老化による肌悩みに使えます。
できるだけ目立たない時期から使うことで、予防したり、進行を遅らせることが可能です。
しかし、レチノール化粧品には、医薬品のレチノイン酸で期待できるほどの効果はないので、目立ってしまったエイジングサインを劇的に改善できる効果はないことを理解しておきましょう。
レチノールの危険性
レチノールには、敏感肌ではない方でも
- お肌がカサカサする
- お肌の乾燥を感じる
- 痒みを感じる
- 赤みや刺激を感じる
などの副作用を伴うことがあります。
これはレチノイド反応と呼ばれます。
この副作用によるアレルギーは、使用量を減らしたり、使い続けることでお肌がなれて問題なくなることもあります。
これらが出てても、さほど大きなダメージを感じない場合なら、目安として1~2週間程度、様子を見ることも1つの方法です。
1~2週間でレチノイド反応がなくなれば、使い続けても大丈夫な場合が多いようです。
レチノイド反応は、お肌の強さとレチノールの種類、配合濃度、使う量などで変わるものですが、ひどい場合には使用をストップして、医師に相談しましょう。
まとめ
レチノールは高い効果が得られる分、刺激も強いものが多いです。
自分のお肌の状態に合ったタイプのレチノールを選ぶことが大切ですね!