生理が近づくと毛穴が目立って見える時がありませんか?実は、毛穴と女性ホルモンのには深い関係があるのです!
そこで、意外と知られていない、その因果関係についてご紹介したいと思います。
毛穴と女性ホルモンの関係性
卵胞ホルモン(エストロゲン)
月経後、排卵に向かって分泌・増加し、次の月経の直前に急激に減少するホルモン。皮ふとの関係では、肌の弾力に関わる細胞に働きかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進させます。この結果、肌にうるおいやはりを与えると考えられています。
黄体ホルモン(プロゲステロン)
排卵後、黄体が形成されてから、次の月経の直前まで分泌されるホルモン。子宮内膜を妊娠前の状態に整えます。皮ふとの関係では、皮脂の分泌を活発にすることが知られています。
生理と毛穴目立ちの関係
最も毛穴が目立ちやすくなる時期は、排卵後〜月経期。この期間は、女性ホルモンの中でも皮脂の分泌を過剰にするプロゲステロンの分泌が増えるので、毛穴がつまりやすく、角栓もできやすくなります。
そして、生理が始まると皮脂の分泌がピークに達し、毛穴が大きく開きやすい状態に。しかし、生理が始まり数日経つとプロゲステロンが落ち着き、エストロゲンが増え始めます。このエストロゲンは、肌を正常に保つ効果が高いため、生理が始まった日から数日の間は、毛穴が閉じ、つるんとした美しいお肌に。
生理前ニキビができる理由
①脂腺性毛包では特に、過剰に分泌された皮脂・角質・お化粧品や汚れが混ざったものが溜まりやすい
②それが乾燥して固くなり、「角栓」に変化
③アクネ菌が異常繁殖してニキビになる
また、肌を乾燥から守ろうと、過剰に分泌された皮脂が逆に肌トラブルの原因になってしまうことも。同じ場所にニキビが繰り返す裏には、こんなサイクルがあったのです。
生理前ニキビの連鎖から脱するには?
周期に合ったスキンケアを
まずは自分の生理周期を把握することから始めましょう。排卵日の少し前から、ニキビ肌や大人ニキビ用のスキンケアに切り替えて、2週間使います。そして生理が終わったら、いつものスキンケアに戻しましょう。
ニキビケア用の洗顔料や化粧水は殺菌力が強いため、アクネ菌の増殖を防いでくれます。またビタミンC誘導体入りの化粧水などでたっぷり保湿すると、肌の乾燥・毛穴のつまりを予防して、肌のバリア機能を高めます。
食事の見直し
ニキビ対策にはスキンケアだけではなく食事の見直しも大切です。肌の抵抗力を高めるビタミン類、便秘を予防する食物繊維は、特に積極的にとりましょう。
排卵日付近は食欲が増えがちで、油っこいものや甘いものを無性に食べたくなってしまいますよね。それと一緒に、野菜とビタミンB6の含まれる食品(まぐろ、アボカドなど)を多めにとることも効果的。それでもたくさん食べたい!そんなときは、食欲抑制効果があると言われるグレープフルーツやアロマがおすすめです。
まとめ
女性は、体調も精神状態も肌も、1か月の間に波がありますよね。それぞれの状態によってお手入れのアイテムを変えてみたり、イライラするときにはムリをせず、ゆっくりと体を休めたり、思いきって気分転換をするなど、自分のリズムを知って、毎日を健やかに美しく過ごしましょう!